不安定オオカミの世界

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RRRについてぶっちゃける(ネタバレ控えめ?)

 

 だいぶ昔の話ですが、『RRR』を観に行ってきました!!

 

 友人の多くがこの映画を面白いと言っていたので僕もすごく期待していました。


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 でも僕には合わなかったなあ……。

 

 今回は『RRR』に文句を言いつつも、少しだけ褒めて終わりたいと思います。

 

 まず、まだ観てない方に2つだけ

 「これはダンスで人が幸せになる映画ではない

 「映画館で観ないと魅力が分かりづらい作品だと思う」

 ということです。

 

 「ダンスで人を幸せにする映画ではない」について。

 なんか、ナートゥのイメージが強すぎて、幸せいっぱいのダンス映画だろうな~って期待した僕が悪かったと思います。


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 実際はけっこう暴力シーンが痛々しかったです。

 

 イギリスに支配されていた時代のインドのお話でしたので、しょうがない気もするのですが、敵をやっつけてそれでハッピーエンドっていうのは野蛮な気がします。

 ひどいやつを許して、それで共に生きていくっていう話ではなかったですね。敵に情などない。情けをかけるような相手じゃなかったのはそうなんですが、僕は釈然としないですね。

 この映画だけに言えるわけじゃないですが、ひどいやつをやっつけて終わり、ハッピーエンド! っていうのを僕はあんまり評価したくはないですね。

 好みと言ってしまえばそれだけですが、でも、ダンスって見ていて幸せになりませんか? この映画の売りも最初はナートゥじゃないですか。ダンスとか音楽とかって世界全体でみんなで楽しめるものだと思うんですよ。ダンスが世界平和の架け橋のひとつになることだってあると思うんです。

 そりゃ、ヒップホップでしたり、ジャズでしたり、誰かへの抗議の意味合いのある芸術もあります。ナートゥもインドの方の魂が込められていますし。イギリスサイドへの反抗としてこの映画に取り入れたのも納得です。

 でも、人種を越えてナートゥを楽しむシーンがあったじゃないですか。

 ナートゥをみんなで楽しんでいたのに、敵を悪いからといってボコボコにして……「悪いやつは仲間に入れないぞ」みたいに感じました。

 ナートゥでみんなが幸せになる映画だと期待していた人も多いんじゃないでしょうか? 僕みたいに。

 実際、ナートゥのシーンが少ない気もします。

 まあ、ナートゥのシーンだけでもお金を払ってよかったなと思えたのは幸いでした。

 

 あと、この映画は「映画館でしか楽しめない」と思います。

 特にIMAXや大型スクリーンでの視聴がおススメです。

 なんといっても映像がすばらしい

 インドの大自然・情緒の素敵な街並み・痛々しい暴力・戦う男のかっこよさがすさまじい迫力で目の前、いや五感全体に迫ってきます。

 そして、何度も何度もくりかえされる伏線回収。

 エンタメ映画として本当に素晴らしいです。

 お金も沢山使われたんでしょうね。

 観ようかな~って迷ってる人は映画館に行ってほしいです。

 このすさまじい映像や音響の迫力は映画館で、よりいっそう輝くのです。

 どんな映画も映画館で観るのがいいかもしれませんが、この作品は他の作品よりも映画館で観るべきです。

 (あまりにも迫力が凄まじいので、刺激に弱い方にはちょっとおススメできませんが)

 

 個人的にはちょっと期待外れでしたが、まだまだより多くの方に観られるべき作品だと思います。

 できることなら記憶を消して、「インドの戦う男たちの映画だ」と頭に入れてからまた観たいですね笑