不安定オオカミの世界

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『呪詛』を気ままに考察

 『呪詛』、ホラー愛好家の中で大流行してますね。

 このビックウェーブに乗れて嬉しいです。

 流行ってる作品を流行ってるうちに観るのはいいですね。僕は数々の作品をブームが去った後に観ることが多かったので、『呪詛』の盛り上がり具合を新鮮な気持ちで楽しんでいます。

 この作品自体、流行というものと相性が良さそうですね。

 

 

 さて、少々話が変わりますが、僕はゲーム会社のアトラス(現在はセガの傘下)のゲームが好きです。ぶっちゃけ自分でやったことあるゲームは『ペルソナ』の2と4ぐらいでごめんなさいなんですけど、よく配信や実況動画で楽しんでいます。

 僕はアトラス作品を通して神話や民間伝承に興味を持ちました。

 ちゃんと本とか読んで、ってワケではないですが、世界各地の神様について調べてきました。

 『呪詛』で『大黒仏母』っていう邪神が登場しますが、僕はヒンドゥー教『カーリー』という女神の存在を思い出しました。作中で南インドから信仰が始まったと言われているので、インドの信仰が関連しているかもしれないというのは考えられますよね。

 カーリーは戦いの女神で殺戮を好みます。夫はシヴァ。ちなみにシヴァと大黒天は同一の存在と考えられることもあり、大黒仏母の名前はここから取ったのではないかな~と思ってます。何本も腕が生えており、多くの絵では生首を持った姿で描かれています。外見上の特徴からも大黒仏母との共通点を見出せますね。また、カーリーを信仰する人々は生贄を捧げていたそうです。

 カーリーは日本では『鬼子母神』と同一視されることがあります。鬼子母神は多数の子供を産み育てる一方で殺戮を繰り返しており、釈迦に子供を隠され説教されたことで改心し、安産と子育ての神になりました。

 ルオナンが出産し、ドゥオドゥオちゃんを救おうとしたのも、鬼子母神(カーリー)の物語と対照的に見ることができるのではないでしょうか。

 

 他の方も大黒仏母のモデルはカーリーではないかと考えているそうです。

 僕は呪詛を観ているときにカーリーのことを思いつき、そのおかげでよりこの作品に没頭できたと思います。

 いや~アトラス作品が好きでよかったな~(もっとゲーム買います)

 

 まだこの作品は語れることが多いですよね。

 また機会があったら別の切り口で語りたいと思います。